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私たちは、茶園の規模拡大を進める一方で、自然はもちろん、人にもやさしい農業を展開していきたいと考えています。また、三重県が提唱する「地産地消」をもっとうに、いろいろな活動を通してまずは地域の人たち、県民の皆さんにもっともっと「伊勢茶」の良さを知っていただくことが大切だと考えています。そして生産者の思いや考えをしっかりとお伝えし、本当の意味での地域ブランドとなることが今の私たちの目標でもあります。
地域の人たちが自慢していただける深緑茶房であることが、全国の皆さんが安心して飲んでいただける「はじめの一歩」だと考えます。


                           
■生産管理

三重県松阪市飯南町の茶園面積180haのうち、30haの茶園を深緑茶房が管理しています。
高齢者問題やお茶の価格の低迷により、これからもますます農業離れが進んでいくと思われますが、先人達
が残してくれた多くの自然、そして技術を守り続けていきたいと思っています。

■後継者を育てる

若者が農業をしていくためには、どういう条件が必要なのか考えました。
ひとつは農作業の機械化です。それも機械に乗って作業ができるように考えました。現時点で乗用化率
ほぼ100%となっております。作業内容は、摘採、施肥、深耕、防除作業などです。きつい・汚いイメージ
を少しでも取り除けることができました。
@摘採作業は、今まで熟練者にしかできなかった作業ですが、摘採高さをデーター化できることにより
  若いオペレーターで、 茶刈りが出来るようになりました。
A施肥作業においては、従来の20k単位の袋ではなく、300k単位のパック型に変わり、ごみの軽減に
  なっております。
B防除作業においては、茶園の真上から散布ができ、きれいにかかることから、従来の薬液のほぼ
  半分の量で散布が可能になりました。
もうひとつは法人化です。休日の確保や安定した収入などの労働条件の整備に取り組むことができ
ました。また、若者たちが農業を会社としてとらえ就業しやすくなり、高齢者の多いイメージから
活気あふれた職場となりました。
また、若いスタッフたちは、農閉期にはイベントに出かけ、自分たちの作ったお茶を直接消費者の方に
販売しています。お客様から「おいしいお茶やなぁ〜」とうれしい言葉をいただき、ますますがんばって
お茶作りに専念してくれています。

■環境を考える農業をめざして

@化学肥料の低減技術の取り組みについては、県の施肥基準窒素成分55kgを目指しています。
A有機資材の施用技術の取り組みについては、地元畜産農家より完熟した堆肥を購入し土作りを行い
  肥効の保持や、乗用 機械の踏圧の軽減に努めています。
B化学農薬の低減技術の取り組みについて。。。
現在の農薬の基準は「お茶をそのまま食べてもよい」ことを基準に設計されており、それに基づき防除計画 を
経て、細心の注 意を払って行っております。
また、農薬の散布については、徹底した予察管理を(フェロモントラップを自作地周辺に設置し、虫の発生状況
を確認する作業)普及センター指導のもとで行い、少しでも防除回数を減らすように努力しています。
除草に関しては、茶園の中はすべて手作業となっており、乗用機械の旋回のため道だけに除草剤を散布して
います。このように、エコファーマー基準に基づいた茶園管理を順調に拡大しています。

■コスト削減に取り組む
@機械化による効率化
  人件費の削減
A1枚当りの茶園面積を大きくし、作業を効率化する。
  各茶農家の交換分合を勧めています。
  また、石段で区切られた茶園や、方向の違う茶園を自力の造成によって1枚の畑にまとめたりしています。
B資材の一括購入により、価格の交渉を行います。
C機械の整備日誌の記帳により、丁寧な取扱いが行われています。
■新しい取り組み

@深蒸し煎茶のかぶせ栽培
  消費者が求めるお茶の味が力強いものから、やわらかい甘みのあるものに変化しようとしています。
  そこで当社では、 寒冷沙直掛けの簡易かぶせに取り組むことにしました。
  「かぶせ」とは、直射日光を遮ることにより、渋みの成分タンニンが生成されにくくなり、逆に甘みの成分アミノ
 酸が多く作られ ます。このようにすっきりした甘みが特徴です。
A 一般にはやぶきた品種がほとんどですが、私たちは「さやまみどり」「おくみどり」「さえみどり」を栽培しており
  そのなかで「おくみどり」は単品で商品化し販売しております。独特の香りとさわやかな渋みが特徴です。
  また、昨年はじめて取り組んだ  「紅茶」つくりを機に、紅茶向きの品種「紅ふうき」の植栽を今年春に
  予定しております。

■製造管理

深蒸し煎茶を製造しています。深蒸し煎茶とは、製造工程で生葉を蒸気で長く蒸す(約100秒以上)ことにより
茶葉は繊維までやわらかくなります。そのことにより、鮮やかな水色でよく煎がきき、まろやかな味となります。
また、飯南町は、朝晩の温度格差があり、1級河川の櫛田川から朝霧が立ち込める自然条件のなか
山間地特有の葉肉の厚いお茶葉になります。その特徴は味が濃く、渋みの強くなる傾向があり、それを
深蒸し茶にすることにより、旨味のコクと程よい渋みのお茶に出来上がります。

■最新設備

FA工場とはファクトリーオートメーション(工場の自動化)のことで、蒸す行程から揉む工程、乾燥工程
半仕上げ工程までの完全自動化ということです。それぞれの制御盤からデータが一台のパソコンに
つながり、画面をみながら水分状況、茶の温度状況を把握しひとりで操作しております。1時間に
生葉600kをこなし、全工程流れると約2500kの茶葉をひとりで管理していることになります。
昔ながらの手揉み製法では全工程で約3kの茶葉を管理していますが、そのことから考えると
この技術のすばらしさに驚かれることでしょう。それでいて品質は最高で、各工場で作られた製品を
審査する伊勢茶品評会において何度も1等1席を頂いております。

■衛生管理

生葉の受け入れから出荷までの流れの中で独自に重要ポイントを設定し徹底した監視をして
います。なかでも生葉の受け入れにポイントを置き、生産履歴書の提出を義務付け、生産管理に誤りのあるもの生産履歴書の無い生葉に関しては一切受け入れをしません。

また、約3時間に1度の工場内の清掃を行うと同時に機械の点検を行っています。

■品質管理


生産されたお茶は真空窒素詰めにされ約60%は市場や問屋に出荷し、残りを直売用に冷蔵庫

に保管します。

そして販売する商品のみを、その都度当社や南勢茶センターなどで仕上げ加工し当社販売店舗にて小袋に真空チッソ詰めされます。
その商品は通信販売で全国に発送されるものや、店舗を中心に松阪市・津・伊勢方面の県内の
お客様に直接販売しております。

■小売販売との連携

毎年、春には販売部より出されたデータと、こんなお茶を作ってほしいという要望をもとに、生産製造計画をたてます。

これを実際実行するのが天候相手と言うこともあり、とても至難の技であります。
春先の霜にやられてしまえばもともこもありません。また急に温度があがって一気にお茶の芽がでてしまえば、さあ大変!雨が降り続いて摘み取りができなかったりしたらと・・・

桜の花の咲くころ、世間ではお花見ムードで楽しそうですが、われわれお茶農家にとっては

一番憂鬱な時期なのです。

■消費者の皆さんとの交流


昨年は三重県の「食の安心安全ミニ交流会」が当社で行われました。
また、松阪市からの以来を受け、外国人の方の視察や、学校の先生方、茶業関係者はもちろん各地の農業関係者の視察がたくさんあり、安心でおいしいお茶作りとこれからの農業についてお話をしています。
また、当社では日本茶インストラクター2名、日本茶アドバイザー4名がいます。
(日本茶インストラクターとは、 日本茶の正しい知識を普及し、日本茶文化の発展を推進することを目的に日本茶と消費者の接点となる指導者のことをいいます。)
お茶教室は県庁や松阪庁舎、学校、老人ホーム・公民館、職場へと出向きます。食育ならぬお茶育をしています。

また、三重県手揉み保存会のメンバーに登録し、伝統文化の手もみの技術を習得した
スタッフがおります。最近では茶匠・大谷嘉平翁の祭典や地元ふれあい祭りにも参加し活躍しております。
また、松阪市茶業組合が主催するお茶教室の講師としても頑張っています。
そして毎年、地元中学・高校生の職業体験を受け入れ、地元産業のお茶の勉強してもらっています。

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